第13回 B型肝炎ワクチン

第13回 B型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチンとは

B型肝炎は人の肝臓に感染して急性肝炎、または慢性肝炎を起こします。
新生児のお母さんが慢性のB型肝炎の場合、生まれる時に赤ちゃんも感染してしまいます。
新生児はまだ外敵を認識する能力が低いため、感染したB型肝炎は慢性化してしまいます。

成人の感染は急性肝炎の形をとりますが、最近は外来種のB型肝炎がみられ、この場合は成人でも慢性化することが多くなっています。

B型肝炎ワクチンイメージ

B型肝炎が慢性化すると肝炎が持続するため高率に肝硬変や肝癌を発症します。
急性肝炎でも2%くらいは劇症肝炎となります。劇症肝炎では70%くらいが死亡します。

昭和60年からB型肝炎の母子感染防止事業が始まり、B型肝炎抗原陽性のお母さんから生まれた子供は、生まれて直ちにB型肝炎の抗体とワクチン接種が行われるようになりました。

この結果、お母さんからの出生時感染は激減しましたがそれでも慢性B型肝炎は残り、これはどうやら日常生活からの感染であろうということになりました。性行為感染が多いようです。

ワクチンの接種時期について

B型肝炎ワクチンは平成28年度の10月から定期接種になります。接種は3回で4週間間隔で2回、1回目から20~24週開けて3回目を行います。

10歳未満は半分の量の2.5mlです。

定期接種では1歳までに3回の接種となります。お勧めは生後2か月、3か月、7—8か月とのことです。

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