第3回 ワクチンの種類

第3回 ワクチンの種類

ワクチンの原理

ワクチンイメージ

ワクチンの原理は偽の感染を起こして、体がその病気にかからないでも抵抗力を作るようにすることです。ワクチンはよくできた偽物の敵なのです。
ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチン、トキソイドの3種類があります。

生ワクチンとは

生ワクチンとは病気の原因を半殺しにした状態で体に投与します。菌はまだ息があるので増殖することはできます。でも発病する能力は既にありません。
ただし、いかにもな態度なので抵抗力の方もそれなりにがっちりつきます。手間もかかるので接種後4週間は次のワクチンが接種できません。麻疹や風疹、水痘のワクチンがそうです。

不活化ワクチンとは

不活化ワクチンは菌の一部分だけを持ってきてそれを体に入れます。部品だけで本体はなく、増殖もしません。間違っても感染はしませんが抵抗力の反応もそれなりに弱く、反応を強化する物質を入れたり、何回も接種したりします。日本脳炎ワクチンなどです。

トキソイドとは

トキソイドとは細菌が外に分泌する毒素(外毒素)を無力化したものです。毒素に対する抵抗力が細菌も殺してしまうのです。破傷風やジフテリアなどの外毒素に対応しています。

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