第6回 四種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ)
四種混合ワクチンとは
昔からある三種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを追加して四種混合ワクチンになりました。
ポリオは昭和35年に大流行してこの時に生ワクチンが緊急輸入されました。その効果は絶大でポリオは日本では30年以上自然発生していません。このためワクチンも不活化ワクチンに切り替えられました。
世界的なポリオプラス運動の広がりで現在ポリオ患者の発生はごく限定的です。
根絶間近と見る人もいますが、発症のメカニズムなどから根絶は非現実的で制圧を目標とすべきとの意見もあります。
百日咳は息もできないようなけいれん性の咳が特徴です。新生児が発病すると死に至ることがしばしばあります。
ジフテリアと破傷風は菌に対するワクチンではなく、菌の作る毒素(外毒素)に対するトキソイドです。
ジフテリアも百日咳も患者さんがいなくなってワクチンを中止したところ途端に患者さんがたくさん出現したという話が国内外でいくつもあります。
接種時期について
生後3か月からのワクチン接種が一般的です。

なおジフテリアと破傷風の二混ワクチンが11歳から13歳の間に追加としてあります。
